ホールの閉館

こんにちは。
つい先日までとあるコンサートツアーのお仕事で全国各地のホールを巡業していました。
昨年もこの時期はコンサートツアーに出ており慌ただしく移動する毎日でしたが、
今年も同様に移動を繰り返しておりました。

そんな中、台風が何度も押し寄せる中でなんとか行き着いたのが
札幌市の「ニトリ文化ホール」です。

このホールに以前訪れたのが1999年でしたので、実に17年ぶりの訪問となりました。

当時は「北海道厚生年金会館」という名称だったので
「ニトリ文化ホール」
と聞いても最初はピンときませんでした。

さすがに17年前の記憶はほとんど残っておらず、
建物をぐるりと一周しても懐かしいという感覚はありませんでした…。

だいたいは搬入口や綱元あたりを見ると思い出すのですが、
当時はおそらく前夜のお酒が効いたのか二日酔いにでもなっていたのでしょうか…。
若かりし頃のツアー巡業はそんな毎日でした。

この「ニトリ文化ホール」は既に2018年度の閉館が決まっているそうです。
想い出はなくとも劇場が閉館になるのは何とも寂しい気持ちになりますね。

このホールの役割は来年新しくオープンする複合施設に引き継がれるようですが、
フェスティバルホールのようにどこかに面影は残して欲しいと思います。

私が10代の頃に鍛えられた「豊中市民会館」も建て替え工事が終わり、
この秋に「豊中市立文化芸術センター」としてリニューアルされます。

2007年当時の旧ホール

写真は旧市民会館の看板や部材が「おみおくり展」として展示され、
出演者のサイン色紙や出版物も展示されていた様子です。

企画した美術家の伊達伸明さんは
「築40年あまりたつ市民会館の素材は長年いろいろな人の音を吸収しており素材自体が意味を持っていて美しい」
とおっしゃっておりますが、まさしくその通りだと思います。